インプラント治療とは

何らかの理由によって失われてしまったご自身の歯の代わりに、歯科用インプラントを土台として人工の歯によって補う治療法です。口腔内の状態は個人によって異なるため、各個人の状態に沿った治療計画を立てて治療を進めていきます。現在、日本では保険治療の適用になっていません。当院で使用しているアストラテックインプラントは、1985年から開発に取り組み、その研究開発力と長期安定性は世界中で高い評価を得ているインプラントシステムの一つとなっています。

インプラント治療の流れについて

1. 口腔内診査・治療計画・精密検査・術前処置

   　インプラント治療に必要な診査を行います。ご自身の口腔内の状態やレントゲン写真を基に、まずインプラント治療が可能かどうか検討します。そして、可能であればその後詳細な治療計画を立てて実際の治療へと移行します。インプラント治療を行う前に、必要な口腔内環境を整えるための治療を行います。むし歯の処置や歯周病や顎関節や咬み合せの治療などがあります。　

2. 歯科用インプラントの埋入手術・治癒期間

   　歯科用インプラント（人工歯根）を顎の骨に埋入する手術を行います。基本的に歯科用インプラントは、骨としっかり結合されるまでの治癒期間が必要です。その治癒期間は、おおよそ下顎で1.5～3カ月、上顎で3～6カ月を必要とします。

3. アバットメント（歯の土台）の取り付け・人工の歯の作製

   　アバットメント（歯の土台）の取り付けを行います。状況に応じて簡単な手術が必要な場合もあります。歯科用インプラントの部分を含めた口腔内全体の印象採得（型取り）を行い、失われた歯の部分を作製していきます。作成後人工の歯をアバットメント（歯の土台）に装着して完成です。

4. メンテナンス

   　歯科用インプラントを長期間安定して使い続けるためには、適切なホームケアと定期健診によるプロフェッショナルケアが不可欠です。歯科医の指示に従い、適切なメンテナンスプログラムを実施してください。

　　　
　あけぼの歯科医院ではインプラント治療をお受けになった方に治療記録のカードをお渡ししています。インプラント体にはそれぞれ異なったロット番号がついています。カードには使用したインプラントの番号及び部位を記載いたします。診療録（カルテ）にはもちろん使用したインプラントのロット番号付きのシールを貼付してあります。もし患者様が転居された場合でも問い合わせていただけば分かるようになっていますし、新たな通院先でも担当のDr.が使用したインプラントが分かるようにしてあります。